データ改変部分発見のプロセス           

契約書などの文書では、取引先との度重なる交渉の結果、 当初作成の書類と最終書類が異なる場合が多いです。 また、最終書類についても、取引先が故意に、その文章 の一部を改変し、自分に好都合な契約にしようとする 危険もあります。 文章を細かく突合すれば良いのですが、それには時間的、 事務的負担が多大です。そこを解決出来ないか?

以前に「フリクションボールペン」を取上げました。 あの仕組みからの連想で「データ改変部分発見のプロセス」 の「始めの一歩」を試行してみました。

比較する文書は以下の三つです。
文書A:正規文書
文書B:改変文書(文章追加)
文書C:改変文書(語の差替)

1.まず上記の文面をメモ帳で作製し、コピペの事前準備をする。
2.そのコピーした文面をワードに貼り付ける。
(ワードのレイアウト画面で、余白3mmの最大枠を作製)
(ワードの挿入画面:図形:新しい描画キャンバスで最大枠を作製)
3.コピペを貼り付けた画面に、別のメモ帳の文面を貼り付ける。
この際、通常「黒」または「自動」となっている「フォント」の 色として、敢えて「白」を選択する。
試しに、この部分のみワードに添付すると白い画面となる。
「フォントですか?」「本当です!」

通常「黒」または「自動」となっている「フォント」の場合

「白」の「フォント」の場合


4.そうすると、当初画面に貼り付けた黒の印字の上に、白の印字 が乗ることで、同一の語が消され、残った語だけが残ることになる。
日本国憲法前文による具体例は、以下の通りです。
★1.文書A:正規文書と文書B:改変文書(文章追加)の比較
文書B:改変文書(文章追加)
「日本国民たる要件は、法律でこれを定める。」を追記している。

文書A:正規文書


文書B:改変文書(文章追加)


文書B画面に文書Aを上書きした結果


★2.文書A:正規文書と文書C:改変文書(語の差替)の比較 「国民」を「国王」と改変している。

文書A:正規文書


文書C:改変文書(語の差替)


文書C画面に文書Aを上書きした結果


まだ発展途上です。ご容赦下さい。

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