歌川広重 「 東海道五十三次 三島 」(保栄堂版)に秘められた謎 |
歌川広重(1797~1858)の浮世絵「東海道五十三次」は有名です。
版元により前期の「保栄堂版」、後期の「丸清版」とが有ります。 また、彼より50歳も年上の「江戸のダ・ヴィンチ」とも呼ばれた 司馬江漢(1747~1818)の描いた絵とよく似ていると言われます。 歌川広重の絵は、司馬江漢の絵の盗作ではないか? 否、参考に したに過ぎない。そうではなく、司馬江漢の絵と言われている絵 自身が死後作られた偽作ではないか?様々な憶測がされています。 これに関しては、[ 司馬江漢作で、広重の「東海道五十三次」の元絵と称する絵について 三島 ]にも記載があります。 このように、人気のある作品には、偽作が多く作られることはいつの世も同じです。 歌川広重は、自分の絵の偽作が作られても本物と見分けがつく明白な違いの仕掛けを絵に仕込みました。 これが「 東海道五十三次 三島 」に秘められた謎です。 以下の絵ですが、下の拡大画像をご覧下さい。 左側の駕籠舁きの右足の指の数です。なんと六本指です!偽作なら五本指としてしまいます。 さて、「 駕籠舁き 」の画像の下に、四角の空間が空いています。 この空間をクリックし、15秒ほどお待ち頂くと、「 東海道五十三次 三島 」(丸清版)が現われます。 | ||