日中共同声明:1972年9月29日          


今年は日中国交正常化50周年となります。

祝賀行事も設定されていますが、残念ながらあまり盛り上がっていません。
中国に対する不信感が以前より深まっているからです。
しかし、長い中国とのつきあいの歴史を思うとき、日中友好の大切さを痛感します。

50年前の今日、1972年9月29日に日中共同声明が出されました。
そして1978年8月12日に日中平和友好条約が締結されました。

田中首相の中国訪問の前年に、アメリカのニクソンショックが二回も頻発しました。
1971年7月15日:ニクソン訪中宣言
1971年8月15日:ドルショック(ドルと金との兌換停止)

このニクソンショックの伏線には伏線がありました。
1971年3月28日から、名古屋市で第31回世界卓球選手権が開催されました。
その経緯は、以下をクリックされるとご覧になれます。

[ 世界動かした名古屋のピンポン大会 ]



[ 1972年9月29日:日中共同声明 ]

追伸

9月25日の晩餐会席上で田中首相が発言。
「わが国が中国国民に対して多大のご迷惑をかけたことについて、私は改めて深い反省の念を表明するものであります。」

それを通訳が「多大なご迷惑をかけた」の部分を「添了麻煩」と訳したため座が凍りつき、周は怒りをあらわにしたそうです。
「添了麻煩」=「トラブルの原因」「cause trouble」(グーグル翻訳)

最終的に、日中共同声明上の文言は以下のようになりました。
「日本側は過去において、日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えた責任を痛感し、深く反省する」

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